2020年5月11日月曜日

第56回全国卓球選手権大会の開催中止について

第56回全国卓球選手権大会の開催中止について
2020年5月10日
新日本スポーツ連盟全国卓球協議会 運営委員長 鈴木義弘

2020年5月7日現在、日本国内のコロナウィルス感染者数は16,189人(前日比+105人)。重症者312人、死亡590人(前日比+11人)という状況となっています。全国47都道府県中、感染者なしは岩手県のみです。また感染経路が不明の割合は60%近くを推移しています。緊急事態宣言が5月31日まで延長されましたが医療崩壊はすでに始まっており、首相が4月6日に1日2万件にと言ったPCR検査はいまだ半数にも満たないといわれています。そして緊急事態宣言にしろ、いつか出される解除宣言にしろ、具体的な数値・データーが示されていません。データーの示されない方針に出口はありません。
このような状況下では、屋内であり人との距離も近い卓球というスポーツ活動が練習、大会を含め再開できる見通しが立ちません。予選会が開催できるのか、予定していた予選会の日程が過ぎてしまって変更ができるのか、3密を避けなくても卓球が開催できる環境がいつ整うのか。また検査を完了させ、感染者実数が把握でき、医療体制も確立し、感染防止体制、特効薬・ワクチンの完成など乗り越えなければならない課題が山積みです。まして経済活動の自粛を謳いながら、病院に対する医療費支援、国民に対する経済支援の額が桁違いに少なく、届くまでの時間が遅すぎるのが現状です。そういう状況下では、スポーツ活動はおろか、生活、生きることさえ困難な状況が急激な倒産件数の拡大に表れています。
以上のことを踏まえ2020年度に予定していた第56回全国卓球選手権大会(一般の部・年代別の部)のいずれも中止とします。これと並行して全国連盟として第33回全国スポーツ祭典も中止の決定がされました。
第56回全国卓球選手権大会中止決定に伴い第55回大会ランキングの全国推薦チーム、選手の権利は一般、年代別ともに2021年度開催予定の第57回大会にスライド適用とします。
年代別個人の年齢基準は全国大会競技規定に準じます。
例 55回大会 33歳 30Ⅼ優勝
56回大会 34歳 30Ⅼで 全国推薦の予定であったが中止となり 
57回大会 35歳 30Hで 全国推薦 とする